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トマトソースで歯が溶ける!?
こんにちは。下目黒・目黒駅エリアの歯科・歯医者の【ルートデンタルクリニック】です。

パスタやピザなどに欠かせないトマトソース。ヘルシーで栄養価も高いイメージがありますが、歯にとっては注意が必要な食品でもあります。
酸性食品による「酸蝕症」のリスク
トマトソースには「クエン酸」や「リンゴ酸」などの強い酸性成分が多く含まれています。これらの酸が口の中に長くとどまることで、歯の表面(エナメル質)を溶かすリスクが高まります。このように、酸性の食品や飲み物によって歯が徐々に溶けていく状態を**酸蝕症(さんしょくしょう)**と呼びます。
とくにエナメル質が薄い人や、歯ぎしり・食いしばりの癖がある人は要注意。酸によって弱くなった歯が摩耗や亀裂を起こしやすくなり、知覚過敏やむし歯の原因になることもあります。
すぐに磨くのは逆効果!?
トマトソースのような酸性の食べ物を摂取した直後に歯磨きをしてしまうと、柔らかくなったエナメル質をさらに傷つけてしまう恐れがあります。これは「酸性で一時的に溶けた歯の表面」をブラシでこすってしまうためです。
歯への影響を抑える工夫
トマトソース料理を楽しみながらも歯を守るには、以下のような対策が有効です。
- 食後はすぐに歯磨きせず、30分ほど時間を空ける
- 食後に水やお茶で口をゆすぐ
- 酸性の食品を摂る前にチーズや牛乳などのアルカリ性食品をとる
- 間食としてのトマトソース料理はなるべく控える
健康に良いとされるトマトですが、酸性である点を意識して、正しいケアを行うことで歯の健康を守ることができます。
参考文献:
- 日本歯科医師会「酸蝕症について」https://www.jda.or.jp/
- 公益財団法人 ライオン歯科衛生研究所「酸蝕症の予防」https://www.lion-dent-health.or.jp/
- British Dental Journal, 2007. “Dental erosion from fruit and fruit juices.”
