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宇宙では歯が浮く!?

こんにちは。下目黒・目黒駅エリアの歯科・歯医者の【ルートデンタルクリニック】です。

「歯が浮く」という表現、地上では「違和感がある」「むずがゆい感じ」という感覚的な言い回しですが、実は宇宙空間では本当に“歯が浮いたような状態”になることがあるのです。これは宇宙の特殊な環境、特に無重力状態が人体に与える影響の一つです。

宇宙で起こる「体液の再分布」

宇宙では地球上のような重力がないため、体内の水分や血液が下半身に溜まらず、上半身、特に頭部に集中しやすくなります。これを「体液の頭部移動」と呼び、顔がむくんだように見えたり、鼻づまりのような感覚が出たりする原因になります。

この体液の移動は、歯肉(歯ぐき)にも影響を及ぼし、歯茎に圧がかかることで“歯が浮く”ような違和感を感じることがあるのです。実際に宇宙飛行士の多くが、「歯が押されているような感覚」や「歯の締まりが変わる」などと報告しています。

歯のトラブルも発生しやすくなる

宇宙ではカルシウムの代謝も変化し、骨や歯の密度が低下しやすくなります。これにより、虫歯や歯周病の進行リスクも高まる可能性があります。また、宇宙飛行中に歯の治療が必要になることも想定されており、NASAでは宇宙用の歯科器具や、宇宙飛行士が自分で応急処置できるキットの開発も進めています。

宇宙歯科医療の研究も進む

近年では「宇宙歯科(Space Dentistry)」という分野も注目されており、長期宇宙滞在における口腔衛生管理のあり方が研究されています。歯が浮く感覚への対応や、無重力環境でのブラッシング方法、歯科用器具の使用方法など、地上とは異なる歯のケアが必要とされているのです。

参考文献:

  • 宇宙航空研究開発機構(JAXA)「宇宙医学と生理学」
  • National Aeronautics and Space Administration (NASA)「Oral Health in Space」
  • Kanas, N. et al. (2015). Psychological and behavioral changes during long-duration space missions. Springer.
  • Shimada, K. et al. (2020). “Oral Health Management in Space Missions.” Journal of Aerospace Dentistry.