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パクチーの味の感じ方は遺伝で決まる?
こんにちは。下目黒・目黒駅エリアの歯科・歯医者の【ルートデンタルクリニック】です。

エスニック料理などでよく使われる「パクチー(コリアンダー)」。独特の香りが特徴で、「大好き!」という人もいれば「石けんみたいで苦手…」という人もいる、好みが分かれる食材の代表格です。実はこの“好き嫌い”、遺伝子レベルで決まっている可能性があるのをご存知でしょうか?
パクチーが「石けん臭い」と感じるのはなぜ?
パクチーの香り成分の中には、「アルデヒド類」と呼ばれる物質が含まれています。この成分は石けんや洗剤、さらにはカメムシなどにも含まれており、敏感な人にとっては不快な香りとして認識されやすいのです。
この香りに強く反応するかどうかには、OR6A2という嗅覚受容体遺伝子が関係していると考えられています。この遺伝子の特定のバリエーションを持つ人は、パクチーの香り成分を強く「石けんのようなニオイ」として感じてしまう傾向があるのです。
嫌いでも「慣れ」で克服できる?
遺伝子が関係しているとはいえ、すべての人が生涯にわたって「嫌いなまま」とは限りません。パクチーに含まれる他の香りや味成分に慣れることで、少しずつ好きになる人も多くいます。調理方法や使い方によって香りの感じ方が変わることもあるため、無理のない範囲で試してみるのもよいでしょう。
味覚や嗅覚の感じ方は人それぞれですが、遺伝子によって“嫌い”になりやすい傾向がある食材が存在するというのは興味深い事実です。自分や家族の「食べ物の好み」が生まれつきの体質かもしれない、と思うと少し見方が変わるかもしれませんね。
参考文献:
- 23andMe Blog「Why Cilantro Tastes Like Soap For Some People」https://blog.23andme.com/
- Eriksson N. et al. (2012) “A genetic variant near olfactory receptor genes influences cilantro preference.” Flavour 1, 22. https://flavourjournal.biomedcentral.com/articles/10.1186/2044-7248-1-22
- 米国立衛生研究所(NIH)「Smell and Taste」https://www.nidcd.nih.gov/health/smell-taste
