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リンゴをかじると歯がきれいになる?その意外な理由
こんにちは。下目黒・目黒駅エリアの歯科・歯医者の【ルートデンタルクリニック】です。
「リンゴをかじると歯がピカピカになるらしいよ」
こんな話を耳にしたことがある方、意外と多いのではないでしょうか。最初に聞いたときは「さすがにそれは言いすぎじゃない?」なんて思ったんですが、調べてみると、まんざらウソでもないみたいです。
というのも、リンゴのシャキッとした食感がポイントなんですね。あの歯ごたえが、歯の表面についた食べかすや軽い汚れをこすり落としてくれるのです。もちろん、歯ブラシみたいに隅々まできれいにできるわけではありませんが、ちょっとした「天然の歯磨き」的な効果はあるのです。
それに加えて、リンゴには「リンゴ酸」という成分が含まれています。このリンゴ酸、実は自然の洗浄成分とも呼ばれていて、口の中をさっぱりさせてくれる働きがあるんです。食べたあとに口の中がスッキリする感覚、あれは気のせいじゃないんですね。
さらに、リンゴをよく噛むことで唾液がたっぷり分泌されます。唾液は「天然のうがい薬」とも言われていて、口の中を中和したり、汚れを洗い流したりする力を持っています。だから、リンゴを食べること自体が、自然な口内ケアにつながっているというわけです。
とはいえ、「じゃあ歯磨きしなくてもリンゴさえ食べればいいの?」と思った方、それはちょっと違います。あくまでもリンゴはサポート役。日々の歯磨きやデンタルケアはきちんと続けたうえで、間食や食後にリンゴを取り入れるとより効果的、というイメージですね。
たとえば、おやつにリンゴを食べるのも良いですし、食後のデザートにするのもおすすめです。何より、甘いのにヘルシーで罪悪感が少ないのが嬉しいところです。
ちょっとした習慣が歯の健康につながると思うと、気軽に取り入れやすいですよね。ぜひ、毎日の生活にリンゴをプラスしてみてください。きっと歯も喜ぶはずですよ。
参考資料
- 日本歯科医師会「果物と歯の健康」
- 厚生労働省 e-ヘルスネット「唾液の働き」
- 農林水産省「リンゴの栄養と健康効果」
- 日本口腔衛生学会「食事と歯のセルフクリーニング効果」